ちょっと聞いてみたかったビル管理についてのQ&A冷凍・空調設備関係

Qクーリングタワーの水にレジオネラ菌が発生することがあると聞きましたが、人体にどのような影響があるのでしょうか?
Aレジオネラ菌は、体力が弱ったり免疫力が衰えていたりする人に感染しやすく、在郷軍人病と呼ばれる肺炎を招くこともあります。
これを防ぐにはクーリングタワーの定期的な清掃と殺菌が効果的です。
クーリングタワーの水質などでご心配な場合は、弊社にご相談ください。
Qクーリングタワーや熱交換器に冷却水の水アカが付着しやすく、除去に手間や費用がかかります。
水アカ防止・除去の良い方法はありませんか?
A水アカは、水の重炭酸カルシウムが熱交換部の温度上昇により、炭酸カルシウム(水アカ)と水・炭酸ガスに分解され、配管・設備に付着していきます。
スケールが堆積すると、設備効率・寿命の低下や、故障・事故にもつながります。この水アカ防止方法として、従来は薬剤による科学的な水処理が一般的でしたが、 地球環境への配慮や、低コスト・簡易施工な防止・除去商品が注目されています。
その一つであるスケール除去装置「M.G.I.マグネライザー」は、配管外部に装着するだけで、配管内が高密度の磁場となり、その結果、 水の中の炭酸カルシウムが正常なクラスタ(かたまり)を形成し、水の成分として溶け込んでいく仕組みです。 今まで付着してきた水アカも、水に溶け込んで一緒に流れていきますから、ブロー処理すれば除去でき、その後の付着も防止できます。
また半永久的に効果が続くので、薬品洗浄や配管・設備の取替えも不要になります。
水質や設備の使用環境により、装着場所の診断が必要ですので、ご検討の際はぜひ弊社にご相談ください。
Q昨年は冷房シーズンに故障が多く、テナントから苦情がありました。故障をなくすための対策はありませんか?
A夏場の故障原因のトップがフィルターの汚れによる異常停止ですが、対策としては定期的なフィルター清掃が効果的です。
また、空調機の経年年数によっては、熱交換器まで汚れている場合があり、その洗浄が必要になります。当社の空調設備メンテナンス契約では、 こうした汚れ診断を含め、故障の未然防止に向けた定期点検を実施していますので、ご相談ください。
Q経費節減、省エネを実施したいのですが、何から手をつければいいのでしょうか?
A事務所ビルの年間エネルギー消費量を概算すると、空調用が全体の約50%と、最も大きくなっています。
ご自分でできる事項として適切な温度設定やフィルターのこまめな清掃などがありますが、より効果を高めるには、 空調設備の整備・洗浄を実施し効率運転を維持する方法があります。定期的な整備・洗浄により25%の省エネが可能で、 とくに熱交換器の洗浄は1~3年に一度は必要です。
また、ポンプ・ファンのインバータ制御や台数制御でも、省エネ効果を高めることができます。
さらには、省エネを目的とした空調設備へリニューアルすることも考えられます。
Q毎年、夏場はエアコンを長時間運転するため、電気料金が大幅にアップします。少しでも省エネできる方法を教えてください。
Aエアコンの冷房運転中の設定温度は「室外温度マイナス5℃」以内を目安にすると良いでしょう。最初は暑く感じることもあるでしょうが、 外気の暑さに比べれば過ごしやすく、省エネ効果がかなり期待できます。 一般にエアコンは外気温度に1℃近づけるごとに約10%の省エネになります。また窓のカーテンはきちんと閉め、すき間をなくすと熱の出入りが減り、約5%の省エネに。 そしてフィルター清掃をまめに行うとさらに約5%の省エネ効果が期待できます。また、4〜5年に一度、専門業者による熱交換器などの洗浄を行うとさらに効果的です。
エアコンは夏場のフル稼働前に一度運転し、「冷え具合」「におい」「風量」「異常な音・振動」を確認しておくことをおすすめいたします。
Q毎年、夏に気温がすごく高くなると、急にエアコンのひえが悪くなったり、突然停止することがあったりします。これを防ぐ良い方法はないでしょうか?
A空冷式のエアコンの場合、室外機が設置されている周辺の気温が高くなり過ぎると、室外機側の熱交換効率が悪くなります。そのため冷えが悪くなったり、 保護装置が働いてエアコンを強制停止したりすることがあるのです。
室外機に直射日光が当たっている場合、特に西側は南側よりも日射量がはるかに多くなるので、植物等で西日をさえぎると効果的です。
また、“打ち水”という伝統的な方法がありますが、この原理を活用した「エアコン用散水装置」という商品もあります。この装置は室外機に取り付け、 霧状の水を熱交換部分に吹き付けて周囲の温度を下げます。エアコンの冷房能力を安定させ、突然停止するという現象も回避できます。
Qエアコンなどの性能で「COP値」というのを目にしますが、何ですか?
ACOP(coefficient of performance)は「エネルギー消費効率」のことで、消費電力1kwあたりの冷房・暖房能力を表します。値が大きいほど省エネ性が高くなります。
地球温暖化防止京都会議を受け、1999年4月に改正された省エネ法では、商品化されているエアコン・テレビ・冷蔵庫等で「エネルギー消費効率が最も優れている製品の性能以上にする」 というエネルギー効率基準(トップランナー方式)が設けられており、この性能評価等にCOP値が用いられています。
エアコンなど家電製品を購入する際は、省エネ・省コストという観点からCOP値にも注目すると良いでしょう。
QOA機器の増設や人員の増加などで冷房負荷が高まり、年々電気料金が増加しています。何か良い方法はありませんか?
Aオフィスビルでは、一般的に電力消費量のうち、約40%を空調が占めています。その電気料金削減の一つとして挙げられるのが、夜間に安価な電力を利用して氷やお湯として 冷暖房のエネルギーを蓄え、昼間に利用する「氷蓄熱空調システム」です。
ご採用にあたっては国の補助金制度・優遇税制や、電力会社の蓄熱調整契約などの助成が受けられます。当社ではお客様の施設の規模・用途に応じて既存設備の一部を流用する など豊富なバリエーションの中から最適なご提案をいたします。
Q現在大きな話題となっている『フロン問題:オゾン層の破壊』について、私たちユーザーができる身近な対策はありますか?
A問題になっているのは、対流圏で分解せずに成層圏まで拡散する塩素を含んだフロンのことです。すでに放出されたフロンガスは空気中から取り除くことはできないため、 これ以上フロンガスを大気に漏らさないことが重要です。フロンガス使用の冷熱・空調機器などでは、その運転に負荷をかけるとフロンガス漏えいの恐れがあり、定期的な メンテナンスが必要です。また、フィルターの定期清掃など、できるだけ機器の運転に負担をかけないようにする日常の管理も大切だといえます。当社では、廃棄する機器の フロンガスを自社所有の回収機で完全に回収しています。
Qオゾン層に影響を与えないような冷凍機はありますか?
Aオゾン層に影響を与えないフロンを使用したターボ冷凍機、スクリュー冷凍機、あるいはフロンを使用したターボ冷凍機、スクリュー冷凍機、あるいはフロンを使用しない 吸収式冷凍機などの機種があります。
なお、買い替えにあたっては、税制上または金融上の特例措置が実施されています。
Q冷凍機の更新にあたっては、環境保全の面から、代替フロンHCFC-404Aを使用した設備にしたいと思いますが、このフロンの特徴を教えてください。
A代替フロンHCFC-404Aは、オゾン破壊係数がゼロのため、オゾン層保護には最適といえます。しかし地球温暖化係数はゼロではないので、日常の管理面では大気への漏えい防止が 必要となります。HFC-134a使用の設備への更新にあたっては、同時に省エネ・高効率な運転によるCO2の発生抑制にもつながる管理面の充実をご検討ください。
なお、当社では、設備更新時のフロンガス回収は自社所有の回収装置で漏えいすることなく行い、回収したフロンは責任をもって、破壊もしくは再生処理をしています。
Q冷凍機のオーバーホールは、具体的にどのようなことをするのでしょうか? また、その適正な周期などはあるのですか。
A一般的に冷凍機のオーバーホールは、圧縮機の分解点検のことをいいます。その内容は、圧縮機を分解、部品の傷み具合(各摺動部の磨耗度をチェック)、オイルの劣化などを点検し、 再利用する部品は洗浄、磨耗の激しい部品は交換します。これによりさまざまな故障や機能低下を未然に回避し、新品に近い機能回復が見込め、省エネにもつながります。
周期は、運転時間や負荷の状態、機種などにより異なりますが、およそ3~4年が目安になります。所要時間は標準的な機械1台あたり1日程度です。
Q空調機のリース購入を検討していますが、どのようなものがあるか教えてください。
Aリースは、一時的な多額の設備購入資金を必要とせず最新鋭の設備が導入可能で、購入した場合に必要な「減価償却の計算」「固定資産税の深刻」「保険料の支払い」 などの管理事務を省略できるなど、多くのメリットがあります。
空調機は法定耐用年数(出力により6年または13年)を基準に契約ごとにリース期間を設定し、リース満了後は再リースか返却かをお客様のご都合で選択できます。
当社でもリース会社と提携し多様な契約をご用意していますが、特に設備導入後のメンテナンス費用と設備のリース料をセットにした契約は、1年目のアフターサービス期間中、 通常の無償修理に加え、点検も無償になりますので、大切な設備の維持・管理に最適です。また、「リプレースインバータ」のみを対象に、リース期間中は故障修理が無償になる 「延長保証リース」や、建物付帯設備も含めた「ビルまるごとシリーズ」など、お客様のニーズに合ったご提案をしております。
Qビルが築10年になり、そろそろ空調のリニューアルを考えていますが、大掛かりな配管工事が必要なのではと心配です。
Aビル用マルチエアコンのリニューアルは、壁や天井に埋設されている冷媒配管の入れ替えのため、従来は長期間にわたる大掛かりな工事が必要でした。しかし昨年、 三菱電機が発売した「リプレースマルチ」は、独自の方式で既設の冷媒配管を再利用するため、心霊倍(HFC系冷媒)エアコンへの更新が簡単にできます。
工期も短く、工事コストも従来より約50%削減。さらに最新の空調設備にリニューアルすることで、約11%の省エネ、低騒音、コンパクト化などのメリットもあります (※10年前の同社製品との比較)。ビルの資産価値向上と環境に配慮した「リプレースマルチ」は、ぜひ弊社にご相談ください。
Qビル用マルチエアコンの入れ替えにあたり、既設配管を再利用できる「リプレースマルチ」が紹介されていましたが、同様に店舗用エアコンのリニューアルには対応できないでしょうか。
Aお待たせしました! この度、三菱電機が発売した「リプレースインバータ」は、店舗・事務所用パッケージエアコンのリニューアルにし当てき名商品です。新冷媒機種ですが、 現在お使いの冷媒配管や配線・ブレーカーなどを再利用できますので、廃棄物の量を最小限に抑え、短期間・低コスト、店舗営業への影響が少ない入れ替え工事が可能です。 さらに業界トップの省エネ性能で電気料金を大幅に低減しながらも、暖房能力は低外気温度2℃で約50%アップ。寒冷地にも対応できます。ますます寒くなる この時期、空調機リニューアルを考えてみませんか。
Q空調機が古くなってきたのでリフォームを考えていますが、公的なものを含めて各種助成制度を活用したいと思っています。どんなものがありますか?
A空調機のタイプにより、助成制度が変わります。氷蓄熱システムを例にご紹介しますと、システムの普及を目的とした2つの助成制度があります。

設備投資時の助成制度

エネルギー需要構造促進税制を活用し、税額控除もしくは特別償却として上乗せができる。国の利子補給制度や政府系金融機関を活用し、低利融資を受けることができる。

設備運営時のコスト削減

電力会社の優遇電気料金制度を活用し、電気代を削減できる。

Qエアコンのリモコンには温度設定機能がありますが、実際に設定温度に近づけるためにどのような動作をしているのですか?
Aエアコンは、室内機・室外機・リモコンで構成されており、これらは信号線で相互に情報交換を行っています。室内機は、室内温度を検出する温度センサーを内蔵しています。
エアコン利用者がリモコンに温度設定操作を行うと、その情報はリモコンから室内機に情報伝達されます。室内機はその設定された温度と、温度センサーで自ら検出する室内温度を比較し、 「室内温度<リモコン設定温度」であれば室外機に運転信号を、「室内温度≧リモコン設定温度」であれば室外機に停止振動を伝達します。この動作を繰り返し、利用者が操作した 設定温度に近づける動作を行うのです。
必要以上に高いまたは低い温度に設定すると、エアコンはその温度に到達するまで長時間運転し続けます。省エネには、暖房は20℃、冷房は28度を目安に、適正温度に設定することが大切です。
Qエアコンで暖房を行っていますが、ここ数年、あまり暖まりません。どうすればよいでしょうか。
A原因はいろいろ考えられますが、まずはエアフィルターが汚れると、能力低下の大きな原因となりますので、こまめに掃除されることをお勧めします。 さらに、冬場は空気が乾燥しますから、加湿器を併用すればかなりの効果が期待できます。こうした心掛けは省エネにもつながります。
Q今夏、導入したコンピュータの放熱のため、冬でも冷房を行うことが必要になりました。冷房と暖房が同時にできるエアコンはありませんか。
A一般的には、「事務所(居間)用冷房切り替え(ヒートポンプ)エアコン」と「コンピューター専用冷房エアコン」を併用します。また、コンピュータの設置場所が頻繁に変わったり、 居室内の放熱箇所が限定される場合はユニットごとに冷房と暖房を選択できるタイプの空調機をお勧めします。
Q春先になると花粉症で窓を開けたくないのですが、換気も心配です。快適にシーズンを乗り切る良い方法はないでしょうか。
A花粉症対策は、花粉を吸い込まないことが最大の予防策です。花粉の飛散時期はなるべく窓を開けないことが望ましいのですが、新鮮な外気を取り入れ、室内の汚れた空気を入れ換える 換気は欠かせません。スギ花粉は約30ミクロンと大きいので、無風状態では浮遊しません。しかし室内に花粉が入って足で踏んだり潰したりすると砕けて「花粉塵」となり厄介です。 掃除をして室内の花粉を除去し、さらに外気からの花粉の侵入をシャットアウトしながら室内の空気をきれいに保つフィルター付の換気扇や換気空清機「ロスナイ」で、 シーズンを乗り切ってみてはいかがでしょう。
Q部屋の温度を変えずに換気ができる換気扇があるってほんとうですか?
A全熱交換方式の換気機器がそれにあたります。外気を室内の温度・湿度に近づけて換気するため、室温の変化が小さく冷暖房維持費が節約でき、 換気の度に暑くなったり、寒くなったりする不快感が軽減できます。
また、外の新鮮な空気の取り入れ(給気)と、室内の汚れた空気の排出(換気)を別経路で行う同時給排気機能や空気清浄機能を備えており、 ホルムアルデヒドやタバコの煙などを屋外に追い出します。同時に、大気中の花粉やチリ、ホコリの侵入も防ぎます。
Q築10年のビルを管理していますが、ときどき、空調の吹出口から埃が出てきます。原因と対策を教えてください。
Aそのビルは、大型の空調機とダクトでビル全体を冷暖房しているシステムと思われます。この場合、設備の経年に伴い、フィルターでろ過されなかった埃や、 防音・断熱材の劣化で剥離した繊維がダクトの中に溜まり吹出口から埃として飛散したり、目に見えない塵や繁殖したカビ菌が室内の空気を汚染し、悪臭を発することがあります。 さらには、万一火災が発生した場合にダクト内の埃に引火して大火災につながる危険もあります。 対策としては、従来、ダクトの中に人が入る方法で埃を除去していましたが、菱友冷熱では、狭い箇所まできれいに清掃できる小型洗浄機や圧縮空気を 利用しております。
Q年1回程度、空調機の高性能フィルターを交換していますが、このコストを低減する方法はないでしょうか?
Aこれまで、高性能フィルターは洗浄再生(水洗い)することができませんでしたが、最近になり超音波の活用等による洗浄方法が確立され、洗浄再生ができるようになりました。 これにより、交換方式と比較し約30%以上のランニングコストの低減ができます。コスト低減の割合、使用されているフィルターの種類等、 弊社にご相談ください。
Q最近、空調機からの冷風に異臭があり不快に感じていますが、どうすればよいでしょうか。
A空調機は室内の空気を吸い込み、冷却して室内に戻す循環構造になっています。室内の汚れ(埃、ハウスダスト、油煙、タバコのヤニなど)が室内機の熱交換器などに付着・堆積すると、 異臭の発生を起こすだけでなく、空調能力の低下や堆積物に発生したカビや雑菌が室内に放出され、健康を害する恐れも生じます。
空調室内機(熱交換器)は、1~3年に一度、定期的に洗浄すれば、快適な送風と省エネ効果が得られます。 菱友冷熱では、取り外し、解体、全部品の洗浄、組み立て、取り付けまでのすべての作業を素早く丁寧に、洗浄薬品の中和作業・廃液処理まで責任を持って行っております。
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